LIVEでFLstudioを使う場合、幾つかの注意点があります。
まず、当たり前ですが曲のファイルを読み込むのにある程度の時間がかかるので、バンドの人達みたく、1曲終わって立て続きに次の曲とやるには、2曲分を一つのファイルにまとめておかなくてはなりません。
その他、予め録音しておいたWAVファイルが曲の中に多い場合や各トラックにエフェクターを多く使っている場合はファイルの読み込みに時間がかかります。
なので、LIVEでFLstudioを使って曲を演奏する場合、通常の曲作りをしているファイルとは別にライブ用のファイルを演奏の順番や構成に合わせて作っておく必要があるのです。
ファイルの読み込みがネックではありますが、そこをMCとして喋れるチャンスとしてリスナーに語りかける時間と捉えるのもありかも知れません。
ファイルの読み込み時間を短縮させるコツを以下に記します。
①なるべくエフェクターは使わないようにする。
LIVE演奏なので、大きなスピーカーから大音量で流れる為、楽曲の細かいニュアンスは伝わりずらいんですね。
なので、リスナーには曲の概要を伝えるつもりで、必要最低限の音が伝わるように調整するといいです。
②なるべくWAVファイルを使わない、使う場合は短くするようにする。
WAVファイルはFLstudio標準のソフト音源に比べて読み込みが遅いので、必要なものはエフェクター同様に最低限に抑える必要があります。
そして、どうしても必要な場合は1つのファイルをなるべく短くしておきます。
具体的には15秒〜10秒以内だと読み込みがスムーズです。
なので、一曲を通して録音している場合などはAメロ、Bメロ、サビ毎にファイルを分割させておく必要があります。
(バラードとかでなければ、この単位で分割しておけば大体10秒前後に収まりますが、収まり切らない場合は繰り返しているところで区切っておくといいです。)
最後にライブ用のオケのコツとして、なるべくクリックの代わりになる音がしっかりと聞こえるように作っておくといいです。
どう言う事かというと、LIVE会場でオケを流しながらそれに合わせて演奏しようとすると、案外自分が今何処を弾いているのか見失いやすいので、ちゃんと拍が分かるようにリズムをしっかりと前に出したり、リバーブなどの反響系の音はなるべく控え目にするということです。
自宅でヘッドホンをしながらとかスピーカーで聞きながらオケに合わせて演奏するのはモニタリングがちゃんと出来ている環境なので普通に演奏出来ると思います。
ところがLIVEハウスとかだと、緊張もしますし、何よりLIVEハウスから出る音と普段聞きながらの音では大分違いがあるので、少し戸惑いも出てきます。
また、LIVEハウスのPAさん(音響さん)は大きな会場のPAさんとは違い、バンドの音をお客さんに届ける設定には長けていても、オケを流しながら歌うのをお客さんに届ける設定には慣れていない人が多いのです。
最近では打ち込みをLIVEでもやる人が増えてきたので、DTMイベントなどをやっているLIVEハウスなんかのPAさんでおれば、ある程度は心得ているかも知れません。
と言え結局は作ってきた元のオケが会場に馴染む作りになっていないとどんなにPAさんが、頑張っても上手く伝わるオケは出来ません。
なので、LIVEにFLstudioを使う場合は、一度大きめのスタジオを、借りて音を大きなスピーカーで大音量で流しながら調整したり、練習してからLIVEをする事をオススメします。
FLstudio購入を検討
[8回]
PR